【2022年最新】オンコール勤務について徹底解説!
2022.04.07掲載
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介護・看護・保育求人のヒューマンステイです。

看護師の募集求人でよく目にする「オンコール」
どのような勤務なのでしょうか?

オンコール勤務の頻度は?
オンコール担当時の手当は?
どんな人がこの勤務に向いている?
オンコールがつらい場合は?

早速解説していきます! 


◆オンコール勤務とは?

 オンコールとは、看護師が緊急事態の発生時に迅速な対応ができる状態で待機する、勤務形態のことです。施設によっては「待機」「福直」「電話当番」などとも呼ばれます。病院内で待機する「当直勤務」とは異なり、オンコールの待機中は院外で過ごすことが可能です。
 ただし、オンコールが入った際は即座に業務に従事できるよう、常に連絡可能な状態を保たなければなりません。施設によってはオンコール専用の携帯電話を用意し、担当看護師へ支給するところもあります。

 

◆オンコール勤務のある施設

 オンコール勤務は、看護師の常駐や大人数を必要としない職場の中でも、下記のような施設・現場で導入されています。

• 24時間体制で患者に対応する施設
• 患者が急変する可能性がある施設
• 急患が運び込まれる可能性がある施設
• 手術室
• 産科
• 入院病棟
• 慢性期病棟
• 特別養護老人ホーム
• 訪問看護ステーション
 オンコールの担当者は、出勤者の少ない夜間や休日に交代制で割り当てられることが一般的です。不測の事態に備えてメインとサブの2人体制を敷くところも多くあります。

 

◆オンコール勤務の頻度は?

 オンコール勤務の頻度は、1カ月あたり4~8回が目安です。多くの施設で、所属する看護師間の持ち回りで交代勤務制を取るため「30日÷看護師の人数」で計算することができます。2人体制を敷く施設の場合は、倍の日数が割り当てられることが一般的です。
 オンコールの担当日に鳴る電話の回数も、施設によって異なります。終末期・医療依存度の高い利用者や独居の利用者が多い施設、利用者自体が多い施設などはオンコールも多い傾向です。
 オンコール勤務や呼び出しの頻度は、施設の規模および利用者の傾向によって異なります。

 

◆休日オンコールの過ごし方

 休日と名がついているとはいえ、オンコール勤務はいつ電話が鳴り、呼び出されるか予想できません。オンコールの電話連絡は、「即時対応が必要な緊急事態」である場合が多いため、相応の心構えが必要です。

 ここでは、オンコール勤務となった日の過ごし方や注意点を解説します。
 オンコール勤務の日は、連絡が入り次第すぐに駆けつけられる状態を保っていれば、日常生活を送ることができます。近場であれば、散歩や買い物に出かけても問題ありません。
 オンコール時の対応は、出勤が必要な場合と電話連絡のみの場合に分けられます。医療機関に勤務している場合は、「オンコール=即時出勤」となるケースがほとんどです。
 一方、介護施設や訪問看護ステーションに勤務している看護師は、オンコールがあった場合でも出勤が必要とは限りません。介護や訪問看護の場合、緊急対応以外にも他の職員・利用者の家族が、指示の確認や不明点を質問する目的で電話をかけてくるケースも多くあります。口頭の説明で伝わる場合は、電話による指示のみで十分です。

 

◆オンコール勤務の手当は?

 ある程度自由に過ごせるとはいえ、行動の制限や精神的な緊張もあり、半分休日・半分勤務といえる日がオンコールの担当日です。それでは、オンコールを担当した際、どの程度の手当が支給されるのでしょうか。
 下記は、全国訪問看護事業協会が調査した、平日(17時~翌9時)のオンコール勤務で支給される手当の相場です。
 オンコールのメイン担当者となった場合は1,000~3,000円、サブの場合は2,000円未満が相場となります。オンコールで出勤した場合の手当は、実働分に合わせて時間外手当が支給される・定額制で決まっているといったケースがほとんどです。
 基本的に、オンコールは法律上の労働時間にあたりません。そのため、オンコール勤務に対する手当などの対応は施設によって異なります。オンコールがある施設での勤務を希望する際は、オンコールの規定を事前に確認することが大切です。

 

◆オンコール勤務が向いている人

 以下のような性格の人は、オンコール勤務に向いているといえるでしょう。

• 主体的に対応できる人
• 臨機応変に対応できる人
• コミュニケーションが得意な人
• 責任感が強い人
• 夜勤が苦手な人

 特に介護・訪問看護などでオンコールの電話が鳴った場合、出勤するにせよ指示を出すにせよ、看護師が的確な判断を下さなければなりません。その場その場で状況に応じて臨機応変に対応しつつ、周囲と連携する力が必要とされます。
 また、介護が主体の施設や訪問看護ステーションなどは、看護師が常駐する必要がないため、平日の日勤のみとなる傾向です。オンコールへの対応も電話連絡で済むことが多く、規則正しい生活を送りやすくなります。

 

◆オンコール勤務がつらいときは?

 オンコール勤務が月にどのくらい割り当てられるか、どの程度連絡が入るかは勤務先によって異なります。責任感の強い人ほど、「オンコールだから気が抜けない」と頑張り過ぎてストレスを溜め込むことも珍しくありません。身体や心の健康に支障をきたすほど「つらい」と感じているときは、「オンコールなし」の職場へ転職することも一つの方法です。
 正社員でもオンコールをなしとする職場には、訪問看護ステーション老人ホーム、クリニックなどがあります。日勤のみとする職場が多く年間休日もしっかりと確保できる上、各種手当・福利厚生・教育制度も充実している傾向です。また、夜勤はありでもオンコールはなしとする施設もあります。仕事内容にオンコール勤務が含まれなくともさまざまな職場が選択できるため、心身を壊す前に新たな環境へ移りましょう。


 
 緊急事態が起こりやすい医療・看護施設では、看護師がオンコール勤務を行うことがあります。オンコール勤務は交代制で組まれるため、責任感の強い人にとっては「つらい」と感じられることも少なくありません。
 オンコール勤務が「体力的につらい」「気が休まらなくてつらい」と感じる場合は、オンコールのない職場へ転職することも重要です。

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