介護職が直面しやすい職業病5選!体と心を守る方法とは?
2025.02.12掲載

介護職が直面しやすい職業病5選!体と心を守る方法とは?

介護の仕事はやりがいがある一方で、身体的・精神的な負担が大きい職種です。長く働き続けるためには、職業病に対する理解を深め、適切な対策を講じることが不可欠です。本記事では、介護職が直面しやすい職業病5選と、それを予防・改善する方法を詳しく解説します。


1. 腰痛・関節痛

原因

介護現場では、利用者の移乗や体位変換、入浴介助などで腰や膝に負担がかかります。無理な姿勢や力任せの動作が原因で、腰痛や関節痛を引き起こしやすくなります。

予防・対策

  • 正しいボディメカニクスを習得する

    • 体の重心を意識し、腰だけでなく脚全体を使って持ち上げる

    • 介助時に膝を曲げ、背筋を伸ばす

  • 福祉用具の活用

    • スライディングボードや移乗用リフトを適切に使用する

  • ストレッチや筋力トレーニングを習慣化

    • 腰回りや太ももの筋力を強化することで負担を軽減


2. 腱鞘炎・手指の痛み

原因

食事介助やおむつ交換、衣服の着脱など、手や指を頻繁に使う業務が多いため、腱鞘炎や関節の痛みを発症しやすくなります。

予防・対策

  • 手首や指のストレッチを習慣化

    • こまめに手を休め、ストレッチやマッサージを行う

  • サポーターやテーピングの活用

    • 手首を安定させることで負担を軽減

  • 作業の負担を分散する

    • 無理な力を入れず、両手をバランスよく使う


3. 精神的ストレス・バーンアウト(燃え尽き症候群)

原因

利用者や家族との関係、職場の人間関係、多忙な業務などにより、精神的なストレスを感じやすい環境です。過度なストレスが蓄積すると、うつ症状やバーンアウトにつながることも。

予防・対策

  • 適切なストレス管理を心がける

    • 趣味の時間を確保し、リラックスできる習慣を持つ

  • 職場でのコミュニケーションを大切にする

    • 悩みや困りごとは同僚や上司と共有する

  • オン・オフの切り替えを意識する

    • 仕事とプライベートの時間を明確に分ける


4. 皮膚トラブル(手荒れ・アレルギー)

原因

頻繁な手洗いや消毒により、手荒れやアレルギー反応が起こりやすくなります。特に冬場は乾燥が加わり、皮膚トラブルが悪化することも。

予防・対策

  • 保湿ケアを徹底する

    • こまめにハンドクリームを塗る

  • 低刺激のハンドソープや消毒液を選ぶ

    • 肌に優しい製品を使用することでダメージを軽減

  • 手袋を適切に活用

    • 介助時には使い捨て手袋を使用し、刺激から手を守る


5. 夜勤による体調不良(不眠・生活リズムの乱れ)

原因

夜勤が続くと体内時計が乱れ、不眠や慢性的な疲労を感じやすくなります。睡眠不足が続くと、免疫力の低下や集中力の低下にもつながります。

予防・対策

  • 夜勤前後の睡眠を工夫する

    • 夜勤前は仮眠をとり、夜勤明けはカーテンを閉めて睡眠環境を整える

  • 規則正しい食生活を意識する

    • 夜勤中もバランスの取れた食事を心がける

  • 適度な運動を取り入れる

    • 軽いストレッチやウォーキングで血流を促進


まとめ

介護職にとって、職業病は避けられない問題ですが、適切な対策をとることで健康を守りながら働くことが可能です。腰痛や腱鞘炎、ストレス、不眠といった問題に対して、日頃から予防策を実践し、長く快適に働ける環境を整えましょう。

自分の健康を大切にしながら、無理なく介護の仕事を続けるために、今日からできる対策を実践してみませんか?