就労継続支援B型のスタッフ採用|スタッフが抱える悩みと事業者の在り方
2023.03.07掲載
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 就労継続支援とは、障がいや難病を抱える方を就労に結びつけるためのサービスです。就労継続支援は「障害者総合支援法」に基づいており、就労系障害福祉サービスは4種類あります。
①就労移行支援
②就労継続支援A型
③就労継続支援B型
④就労定着支援
 こちらの記事ではこの4つのサービスのうち「就労継続支援B型」でのスタッフ採用・スタッフが抱える悩みと対応方法について触れていきます。

▶︎▶︎▶︎目次

 ▶︎ 就労継続支援とは
 ▶︎ 就労継続支援B型とは
 ▶︎ 就労継続支援A型との違いは
 ▶︎ 就労継続支援B型|スタッフの仕事内容
 ▶︎ スタッフの内訳
 ▶︎ 就労継続支援B型におけるスタッフの採用について
    ▶︎ 就労継続支援B型で働くスタッフの悩み
 ▶︎ 悩むスタッフへの対応方法
 ▶︎ サブテーマ 〜利用者が就労継続支援B型を辞めたいわけ〜
 ▶︎ まとめ

▶︎就労継続支援とは

 「就労継続支援」にはA型とB型の2種類があり、共通しているのは下記の部分です。

 対象は一般企業に雇用されることが困難な障がい者
上記の者に対して就労や生産活動の機会を提供する
就労に必要な知識や能力の向上のため訓練や支援をする

 障がい者が生産活動をしながら一般就労に向けた訓練を受けられ、能力が高まれば次のステップに進めます。利用期間の制限がないため、体調などを考慮し各自のペースで訓練を受けられます。

 参考:障害者の就労支援対策の状況|厚生労働省

▶︎就労継続支援B型とは

 就労継続支援B型の事業概要は下記の通りです。

 通常の事業所に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び脳力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う。(利用期間:制限なし)

引用:障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス|厚生労働省

サービス概要

 就労継続支援B型では「就労を希望しているが、障がいや病気のため一般企業に雇用されるのが難しいひと」に対して、就労や生産活動の機会を提供しています。一般就労に必要な知識や能力が高まれば、次のステップに向けてさらに支援していきます。

雇用契約と工賃

 利用者と事業者は雇用関係を結びません。作業の成果報酬として工賃が支払われる仕組みになっています。
 厚生労働省では工賃の実績が発表されています。令和3年度の平均工賃は¥16,507(月額)でした。前年の令和2年度の平均工賃は¥15,776(月額)であり、前年比は104.6%です。

 参考:令和3年度工賃(賃金)の実績について|厚生労働省

 事業者指定の要件として「平均工賃が工賃控除程度の水準を上回ること」とされています。この水準は月額で¥3,000程度です。
 事業者は平均工賃の目標水準を設定し、実績とともに都道府県知事に報告・公表しなければなりません。

対象者

① 就労経験がある者であって、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難となった者
② 50歳に達している者又は障害基礎年金1級受給者
③ ①及び②に該当しない者で、就労移行支援事業者等によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が行われている者

引用:障害者総合支援法における就労系障害福祉サービス|厚生労働省

 一定の年齢に達しているひとや、就労移行支援事業などを利用しても雇用に至らなかったひとたちの受け皿になっています。知識・能力の向上や維持が期待されるひとを支援します。

利用期間

 利用期間の制限はありません。

▶︎就労継続支援A型との違いは

☑雇用契約の有無
 就労継続支援B型との大きな違いは、利用者と事業者が雇用契約を結ぶことです。これにより、労働基準法など労働関係の法律が適用されます。最低賃金以上の給料が支払われ、社会保険や雇用保険への加入も可能です。

☑年齢制限
 原則として18歳〜65歳未満が対象です。平成30年から、要件を満たせば65歳以上の利用も可能になりました。

 一般就労とあまり変わらない環境で働けるのが「就労継続支援A型」です。就労継続支援B型の次のステップといえるでしょう。

▶︎就労継続支援B型|スタッフの仕事内容

個別支援計画書の作成

 利用者のニーズや希望に合わせて支援の計画をたてます。この個別支援計画書に基づき、サービスを提供していきます。

利用者の生産活動や訓練の支援

 利用者の生産活動に対するアセスメントやタイムマネジメントを行います。生産活動は事業所により特徴があり、手作業や体を動かす作業・接客など幅広いジャンルにわたります。

 ☑パンやお菓子の製造
 ☑クリーニング
 ☑部品加工
 ☑手工芸
 ☑PCの入力作業
 ☑梱包作業
 ☑農作業
 ☑清掃作業

 上記の生産活動は一例です。利用者にはそれぞれ得意不得意分野があります。能力と働く喜びを引き出し、利用者のペースで就労につなげていきます。

施設外就労支援

 利用者と職員がユニットを組み、企業から請け負った作業をその企業内で行います。

日常生活の支援

 スムーズに仕事に通えるよう、健康管理の指導や生活上の相談を受けます。

相談業務

 利用者本人や家族の悩みごと・困っていることの相談を受けます。信頼関係を築くためにも大切なセクションです。

利用者の送迎

 事業所により送迎サービスを提供しているところもあります。

▶︎スタッフの内訳

 B型事業所の主な人員配置は以下の通りです。

管理者
 事業所全体の責任者。業務に支障がなければ兼務が可能です。サービス管理責任者との兼務が一般的です。

サービス管理責任者
 チームのリーダー的存在。個別支援計画書の作成・スタッフへの指導や助言・関係機関への連絡調整など、仕事内容は多岐にわたります。

職業指導員
 障がいをもつひとへの職業訓練や就業に関するサポートをします。必要な資格や実務経験はありません。管理者との兼務も可能です。

生活支援員
 障がいをもつひとの生活をサポート。健康管理の指導も行います。職業指導員と同じく、資格や実務経験は必要ありません。管理者との兼務も可能です。

・資格や免許について

 就労継続支援B型の事業所で役立つ資格や免許には、以下のようなものがあります。職業指導員や生活支援員に資格や経験は不要ですが、有資格者が業務にあたっている事業所もあります。

 ☑社会福祉士
 ☑精神保健福祉士
 ☑介護福祉士
 ☑作業療法士
 ☑介護職員実務者研修(旧ヘルパー1級)
 ☑介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)
 ☑普通自動車運転免許証 など

▶︎就労継続支援B型におけるスタッフの採用について

 上記の通り、就労継続支援B型の主な人員配置としては「管理者・サービス管理責任者・職業指導員・生活支援員」です。これらのスタッフを採用する際、どのような要素を持っている人材が望ましいのでしょうか。ここからは、各人員について求められる要素をチェックしていきます。

・必要な人員に求められる要素

管理者

 事業所全体の責任者として経営を担い、人員を育てる役割があります。B型事業所のみならず、管理者と呼ばれる立場には幅広い能力やスキルが求められます。

・リーダーシップ
・マネジメント能力
・決断力・行動力
・冷静な判断力
・責任感
・コミュニケーション能力
・ストレス耐性

 このように管理者には事業所トップとしての器が必要ですが、完璧なひとはいません。ある程度これらの要素を持っており、自ら成長する意志があるのか? という視点でみるとよいでしょう。

企業としての視点が持てるか
 短絡的でなく、中長期的な利益を考えた言動ができる。
学びの姿勢があるか
 学びを取り入れ、チームに落とし込んでいく力がある。制度の改訂など数年ごとに変化していく状況にも積極的に取り組む。
他者の意見にも耳を傾けられるか
 広い視野を持っている。自社や自分の家庭だけでなく、社会全体を見渡してものごとを判断できる。

☑サービス管理責任者

 利用者やその家族だけでなく、他のスタッフや関係各所との連携など、ひとと対応し調整する役割があります。仕事の幅が大きいポジションであり、管理者とともに高い能力が求められます。ひとの役に立つことを喜びとできるなら、向いているといえるでしょう。

・スケジュール管理能力
・コミュニケーション能力
・チームマネジメント力
・責任感
・向上心

 サービス管理責任者は対応する人間関係が広いため、高いコミュニケーション能力が必要です。さまざまな意見に耳を傾けながらも、チームをまとめていく存在です。

利用者や家族に対して
 本音を引き出し、彼らが本当に望むことや必要なサービスを提供

職員に対して
 指導・助言する立場。スタッフへの思いやりとチームをまとめる統率力

関係機関に対して
 それぞれの専門家と連携するにあたり、食い違う意見をまとめられる

☑職業指導員

 利用者の個性や希望を踏まえ、能力や労働意欲を引き出していく大切なポジションです。利用者を就労につなげるためひとりひとりを分析し、どうすれば利用者の個性を活かせるかを探り指導していきます。事業所の作業に伴う経験があれば、利用者にはよりプラスになります。

◎障がいや病気への理解がある
◎個性を大切に考えられる
◎利用者とともに喜べる

 利用者それぞれに対して「得意不得意を見極める」「どう表現すれば伝わりやすいか」「作業効率のあげかた」などを考えていきます。利用者に寄り添う気持ちがあり、喜びや楽しみを一緒に味わえるひとなら信頼関係を築きやすいでしょう。

☑生活支援員

 生活に関わるため利用者ととても近い位置にいます。ひととふれあうのが好きでないとできませんが、程よい距離感を保てるひとがよいでしょう。利用者はその日の体調や気分で態度が変わることもあります。真に受けすぎたり親身になりすぎると、かえって信頼関係の構築が難しくなってしまいます。

利用者の人権と尊厳を守れる
 後天的な障がいの場合、それを受け入れるまでには非常に時間がかかります。それでも前を向き通所しているのが利用者です。「介護する」意識ばかりでなく「ひとりの人間として心を通わせられるか」も大切です。

コミュニケーション能力・傾聴力がある
 明るく前向きにものごとを捉えられる、利用者の立場で理解しようと考える姿勢が求められます。

観察力・判断力がある
 その日の体調をうまく表せない利用者もいますし、突然パニックになることもあります。「いつもと違うな」の状態を見過ごすと、重大事故につながる恐れもあります。

▶︎就労継続支援B型で働くスタッフの悩み

 障がい者の就労支援に関わる仕事は、やりがいを感じる一方つらいこともあります。スタッフがどのようなことで悩むのかあげていきます。

・利用者とのコミュニケーションが難しい
 利用者のなかには、自分の状態や思いを伝えるのが苦手なひともいます。日によって気分が変わったり、スタッフがよかれと思ってした言動をねじ曲げて受けとる場合もあるでしょう。B型事業所には重度の障がいや難病を抱えているひともいます。最後の受け皿ともいわれる場所で、何気ないひとことが利用者に矢のように刺さってしまうこともあると思います。これは支援側のスタッフも同様で、利用者の暴言を真に受けて傷つくこともあります。ささいなことがきっかけとなり、関係修復に悩む経験は多いようです。
・給料が低い
 一例として職業指導員の平均の給料をあげます。厚生労働省の調査によりますと、令和3年9月時点での平均給与額(常勤)は¥317,080(※1)でした。これはあくまで平均であり、所有資格や勤続年数により違います。また、職業指導員のみのカウントではなく「福祉・介護職員」としてのくくりになっています(※2)。障がい者福祉の仕事は一般的に給与が低いとされていますが、資格を持たなかったり勤続年数が少ないスタッフならより低いと感じるかもしれません。

※1 福祉・介護職員等特定処遇改善加算を届出している施設・事業所
※2 ホームヘルパー、生活支援員、児童指導員、保育士、障害福祉サービス経験者、世話人、職業指導員、地域移行支援員、就労支援員、訪問支援員

参考:令和3年度障害者福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要|厚生労働省

・ストレスが溜まりやすい
 利用者とのコミュニケーションがとりにくい。ささいなことからトラブルに発展してしまう。こういうことが珍しくないB型事業所です。スタッフが医療や介護の職場での経験を持っていても、障害者福祉の現場に慣れていないとショックが大きいでしょう。私たちは人間ですから、頭では理解していても心がついていけないこともあります。未経験の新人スタッフなら、なおさらストレスを感じるでしょう。
・責任者ほど業務量が多い
 ベテランスタッフといえど、悩みを抱えることはあります。立場上大きな責任を感じているだけに、よけいに口に出せずにいるかもしれません。他機関との連携では専門家同士の意見の相違もあるでしょう。他業務を兼務したり、現場が回らなければ日常業務のヘルプにも入らなければなりません。膨大な業務量と、上下左右に囲まれた中間管理職のような位置で苦しんでいるかもしれません。

▶︎悩むスタッフへの対応方法

 仕事上の悩みは誰もが経験することです。個人の能力や性格の差から生じる悩みもありますが、仕事にやりがいや楽しみがないと続けるのが困難になります。事業を円滑に回すためには、スタッフが仕事への希望を抱ける環境が必要です。

・上層部がしっかり理解しておきたいこと
 経営者や管理者など上層部の人材が、企業理念や事業所の経営方針をしっかり把握し、理解していること。また法令遵守を徹底して事業を運営していく姿勢が重要です。スタッフを育成するうえでブレずに指導するための基本となります。
・相談しやすい雰囲気作り
 普段から話しやすい雰囲気の職場ですと、悩みが小さいうちに誰かに相談できます。まじめなひとほど自分を責め、ひとりで悩んでいるかもしれません。相談を受けたらまずは気持ちを受け止めてあげましょう。経験の長いスタッフが同じように悩んだ時期を経ているとわかれば、若いスタッフのモチベーションUPにもつながります。
・チームの仲間意識を高めていく
 B型事業所の仕事はチームで進めるものです。人材不足のなか、それぞれの協力と助け合いがなければチームとして機能しません。喜びを分かち合い、ミスはお互いにカバーするなど、仲間意識を強めていきましょう。スタッフ同士の信頼関係の有無は利用者にも影響します。
・長く働ける環境を作る
 スタッフに「ここで働きたい」という意欲がなければ仕事を続けられません。例えば収入面です。報酬改定や処遇改善加算により給与額の平均値はあがってきました。しかしそれでも福祉関係の仕事は一般企業より低い傾向にあります。経験を積んでスキルアップを促したり、資格取得を奨励できる環境作りは、スタッフの意欲を高める一因になります。
 また、人間関係は給与以上に大切な要素といえるでしょう。1日の大半を仕事にあてていると思えば、明るく温かい職場はなにものにも代え難いからです。スタッフを大切にしない職場にひとは居つきません。
・重要ポジションのスタッフには
 サービス管理責任者などの重要なポジションのひとには、その立場を理解する意識を持ちましょう。上から目線にならず、気持ちに寄り添うのはどんな立場のひとに対しても同じです。仕事を抱えすぎているなら手伝う、業務を振り分ける、新たにスタッフを投入するなど対応策を一緒に考えてください。
 利用者の成長やスタッフの笑顔など、悩む本人にも「放り出したくない大切なもの」があるはずです。場合によっては思い切った環境の改善が必要なこともあります。もちろん事業所側としてもできることとできないことがあるでしょうが、見直しのきっかけと捉えれば前向きな検討ができるかもしれません。職場のルールを押しつけるだけでなく、ひとに合わせたルールに改善していければ、みんなが働きやすい職場に変わっていくでしょう。みすみす有能なスタッフを手放す前に、運営側も柔軟な思考で臨むべきかもしれません。

▶︎サブテーマ 〜利用者が就労継続支援B型を辞めたいわけ〜

 利用者はスタッフの状態をよくみていますし、事業所の雰囲気も敏感に感じています。口に出さなくても「辞めたい」「行きたくない」と思う利用者は多いようです。
 B型事業所に行きたくない、辞めたい、と希望する利用者は、どのような理由からそう思うのでしょうか。

☑作業がつらい
 「単調作業でつまらない。こんなことを続けると思うとうんざりする」という声があります。中には助成金目当てで利用者を卒業させない事業所も存在するようです。
また、単に作業自体が利用者に向いていない場合もあります。

☑体力がもたない
 無理のない範囲で計画を立てていても、実際に通うと体力的にもたないこともあります。また、薬を服用しているとその副作用で作業するのがきつい利用者もいます。

☑精神的なストレスが大きい
 コミュニケーションが苦手な利用者は多く、特に通い初めの頃は精神的なストレスが大きいでしょう。

☑スタッフや他の利用者と合わない
 スタッフが忙しすぎると対応が雑になったり、話をわかってもらえないと感じる利用者もいます。利用者同士でも当然「合う・合わない」があります。

☑工賃が低く、意味を見出せない
 B型事業所では手元に入る工賃が低く「なんのために行くのだろう?」と疑問を持つケースもあります。

 利用者が「行きたくない」と思ったとき。事業所やスタッフの雰囲気がよければ相談しやすいですね。また、気持ちや時間の余裕があれば、スタッフ側からの気づきがあるかもしれません。そうすれば、利用者が長い期間つらい思いをしなくて済みます。
 上記の行きたくない理由は障がい者だから、というわけではありません。私たちは誰でもこのような状況に置かれれば拒否したい思いになります。
 現代ではインターネット上でいくらでも情報を集められますし、不安な気持ちから検索すると、より不安をあおる情報が出てくるものです。それを阻止することはできません。
 しかし、事業所の誠実さは利用者や家族の心に伝わります。スタッフを大切にすることと利用者を大切にすることはつながっています。

▶︎まとめ

 一般企業に雇用されるのが困難な障がい者。就労継続支援B型事業所は、彼らに可能性と希望を持ってもらい、訓練を重ねて次のステップへと送り出す大切な場所です。しかし中には就労の希望を持てないまま何年も通所を続ける利用者がいるのも事実です。

 そんな利用者と喜びを共有したり、ときには力づけたり。コミュニケーションがとりにくくて悩んだり。働くのは決して楽しいことばかりではありません。しかし、B型事業所は障がい者雇用の最後の砦ともいわれています。利用者にとって、なくてはならない場所なのです。

 スタッフが笑顔でいられる。悩みを溜め込まず相談できる。仕事への意義を感じられる。事業所の魅力はそこから始まるのではないでしょうか。スタッフがいきいきと仕事をしていればこそ、利用者に働く楽しさが伝わるのです。自分にできることを頑張ってみよう! と思えるから、ひとは前進でき成長します。

 どんな仕事にも悩みはつきものです。それに真摯に向き合ってくれる職場なら、スタッフもそれを乗り越えていけるでしょう。ただでさえ人手が足りない福祉サービス。スタッフの出入りが激しいとそれだけ仕事も増えてしまいます。人材を大切にする姿勢は、利用者への姿勢ともつながっているのではないでしょうか。

 障がい者の職業訓練や生産活動を支援する「就労継続支援」、企業への就労を目指して職業訓練、職場探し・職場への定着の支援をおこなう「就労移行支援」、就労移行支援後にさらにサポートし職場への定着を促す「就労定着支援」がありますが、利用者様はそれぞれの性質や特徴を理解して、自分に合うものを利用することが大切ですし、働くスタッフはその特徴をとらえて、適切なサポートをおこなっていくことが重要といえるでしょう。