ヒューマンステイの求人の多くは看護師と准看護師がセットになって募集されていることが多いですが、「正看護師」と「准看護師」この二つの資格にはどんな違いがあるのでしょうか?
今回は正看護師と准看護師の違いについて調べました。
正看護師と准看護師の違い
1、免許の交付元が異なる
正看護師は、「厚生労働大臣」から免許を受けます。それに対して准看護師は「都道府県知事」の免許を受けます。正看護師は国家資格ということもあり、免許取得までのハードルも高くなります。
2、必要学歴に差がある
准看護師の資格取得のためには、准看学校で修業する必要がありますが、入学要件は中学卒業以上の学歴です。それに対して正看護師は、大学もしくは短大の看護学科、または3年制の看護学校を卒業する必要があるため、高校卒業が入学要件となります。
3、看護業務を行うときに指示を受けるかどうか
「保健婦助産婦看護婦法」第一章第六条には「『准看護師』とは……医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて」療養上の世話又は診療の補助を行うものと定められています。つまり、それらの行為を患者に行う際、准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示を受けなければなりません。
4、業務内容にはどんな違いがある
結論から述べると、看護師と准看護師の業務範囲はほぼ変わりません。したがって、看護師が毎日行う業務は、准看護師でも行えます。例えば、点滴の作成と投与、採血や点滴路の確保、配薬、手術や処置の補助、カルテ入力業務など、正看同様に行うことができます。
しかし、前述のとおり准看護師は医師等の指示を受ける必要があるため、自らの判断による看護業務はできません。またそのことを踏まえると、他の看護師に指示を出すこともできません。あくまでも指示を受ける側だからです。管理職への昇進や看護計画の立案もできないことになります。
まとめ
業務内容は正看、准看ともにほぼ変わりません。しかし、自己判断をしてもよいか、また指示を出してもよいかという点で差異があります。また、准看護師は管理職に就くことが難しいなど制約があります。キャリアアップを考えておられる方は、正看護師を目指してみるのはいかがでしょうか?