【看護お役立ち情報】介護老人保健施設の看護師の仕事内容
2022.08.04掲載
看護の仕事解説お役立ち情報

介護老人保健施設(老健)は、医療ケアやリハビリ業務が多く、病院と同じような雰囲気で働くことができますが、介護施設ならではの特徴もあります。

病院や、ほかの介護施設から老健への転職を検討している方が、転職後にミスマッチが起こらないように、老健の仕事内容について解説していきます。

老健の看護師の仕事内容と役割

老健で働く看護師の主な仕事内容としては、以下が挙げられます。

• 入居者さんの健康管理
• 褥瘡措置、喀痰吸引、経管栄養、点滴、インスリン注射など
• 服薬管理
• 医師、介護職などとの連携
• 診察、リハビリ補助


老健の特徴として、終身利用の特別養護老人ホームなどとは違い、入居期間が原則3ヶ月となっているため、入居者さんの入れ替わりが他の介護施設に比べると早いです。
そのため、入退院のスピードも早くなりますので、各職種や部門との連携が必要になってくる職場環境で働くことになります。
1人の入居者さんと長期間で良い関係を築いていくというよりは、短期間で入居者さんの特徴を理解し、処置を施す必要があるため、観察力も活かせるでしょう。
全ての仕事に対して、臨機応変に対応していくのが好きな方は、老健の働き方に合っていると言えます。

老健の看護師の勤務体制

「特別養護老人ホーム・介護老人保健施設における看護職員実態調査」によると、看護師の夜間配置を行っている施設は78.1%となっております。
また、そのほとんどが2交代制となっております。

老健の看護師の配置基準

入居者が3名に対し、看護師・介護士の総数が1人以上必要で、看護師・介護職員の総数の7分の2程度が必要となります。
例えば、定員100人あたりの看護師の配置基準は9人です。

老健で看護師として働くメリット

病院勤務と比べると体力的な負担は少ないです。
病院と老健を比較すると、体力的には老健のほうが負担は少ないでしょう。
また、正社員勤務をしたとして、夜勤に入る回数はおよそ月に4、5回です。
加えて、老健は在宅復帰を目指すことを目的としたかの入居が大前提ですので、全介助が必要な方や、寝たきりの方というものほとんどいないでしょう。
自立して生活できる方も多い傾向にあるので、介護度の重い特養や、介護付き有料老人ホームと比べると負担は軽いです。

残業はほとんどない

介護施設での働き方としては、残業は基本的にNGです。
たまに、残業が慢性化している施設もありますが、基本シフト通りの時間で出社・退勤できるので、お子さんがまだ小さい方でも、生活リズムを作りやすいです。

入居者さんとの関りが短期間で済む

老健以外の介護施設は、終身利用を目的として入居している方が多いため、必然と長期的な関係を築いていくことになります。
看護師も人とかかわる仕事とはいえ、長期的な付き合いをしていくのが苦手な人もいることでしょう。
そういった方にとっては、老健は働きやすい介護施設です。
万が一、入居者さんとのトラブルに発展することがあったとしても、入居期間の観点から長期化しにくく、入居者とスタッフ間の問題で退職に追い込まれることも少ないと考えてOKです。

老健の看護師が辞めたいと思う理由

職種間での考え方の違いによるトラブルはつきものです。
老健は、医師、看護師、介護士など、さまざまな職種との連携が求められます。
仕事を進めていく中で、それぞれの職種間での考え方の違いからトラブルに発展し、働きにくくなって退職……という事態も少なくありません。
接点が増えるだけに、スタッフ間のトラブルの確率も高くなってしまう傾向にあります。

入居者さんとの関り方の相違

前述している通り、老健の入居期間は原則3ヶ月となりますので、1人の入居者さんとじっくり向き合うのは難しくなります。
とても良い関係を築けたとしても、施設内では短期間で関係が絶たれてしまうという働き方が合わないとの理由から、辞めてしまうケースがあります。

働くうえでの忙しさの基準が違った

老健の働き方は、ほかの介護施設と比べても、スピード感のある働き方が求められます。
病院看護師から老健へ転職する場合は、さほど業務量的にも問題ないと感じることがおおいですが、グループホーム、デイサービスなどといった施設から、老健に転職すると前の職場とのギャップに苦しむケースがあります。
業務内容や職場環境をしっかり調査し、実際に働くことをイメージしてから転職活動に挑みましょう。