看護師が 「長く働ける転職先」 を選ぶ際のポイント ―前編―
2022.05.26掲載
お役立ち情報看護情報

人間関係や労働環境、給与面などの不満から転職を考え始めた時、誰もが「次の転職先ではできるだけ長く働きたい」と思い描くものです。

キャリアアップのための前向きな転職ではなく、不満を理由に転職を何度も繰り返すのはできるだけ避けたいですよね。

そこで今回から全2回に渡り、看護師が「長く働ける」転職先を選ぶ際に注目しておきたいポイントをご紹介していきます。前編のテーマは、福利厚生についてです。

看護業界の福利厚生にはどのようなものがあるか?

患者さんとのやり取りを通じてやりがいを直に感じられるのが魅力の看護の仕事。

しかし、どんなに仕事にやりがいを感じられたとしても、給与などの待遇面で納得のいく条件でなければ、少しずつ小さな不満が溜まっていってしまいます。

転職の場合、特に前の職場よりも条件が少しでも良い所を探したいと思うのは当然のことでしょう。そこでオススメなのが、「福利厚生の充実度」に注目してみるということです。

 

他業界と同様に、看護業界でも病院や施設が看護師やその家族に社会保険や雇用保険などの法律で定められた取り組み(=法定福利厚生制度)を行っています。 

さらに、人材不足に悩む介護業界が独自の福利厚生制度をアピールして、その人材獲得に活かしているように、看護業界でも優秀な人材の獲得や病院のイメージ向上に一役買うべく、任意の取り組み(=法定外福利厚生制度)に力を入れている病院が最近増えてきています。

そんな法定外福利厚生があるのか?

法定外福利厚生制度は任意のものであるため、病院や施設によって内容も様々です。

代表的なものとして、住宅手当や家賃補助、健康診断・医療補助・健康相談窓口の設置、育児や介護休業の提供や託児補助などがあげられます。

特に、総合病院では看護師寮を完備していて、それが病院の敷地内にある場合や、夜勤の際のタクシー券などの補助、子育て中の看護師のために夜勤や土日出勤時に子どもを預けることができる託児所を設けている病院もあるなど、看護師特有の勤務体制をサポートするような制度が多くみられます。

さらに、ユニフォーム・ナースシューズの貸与やクリーニングなども看護業界ならではの制度といえるでしょう。

食堂やカフェなどが設置されている企業は多いですが、夜勤に対応した仮眠室の設置やその際の食事補助の有無も看護業界の福利厚生では大きなポイントです。

 

・住宅補助

・家賃補助

・健康診断

・医療補助

・健康相談窓口

・育児・介護休業

・託児補助

・(夜勤の際に利用できる)タクシー券補助

・(夜勤や土日出勤で利用できる)託児所

・ユニフォーム・ナースシューズ貸与やクリーニング

・食堂やカフェ

・仮眠室

・食事の補助

 

 

働くモチベーションアップ=長く仕事を続けられる

一見ほんの些細なことのように思えますが、このような法定外福利厚生制度の部分がどれだけ充実しているかということは、長く働いていく上で非常に重要なことです。

 

例えば、病院によってはそれほど設備が整っておらず、仮眠室ではなくソファで仮眠を取らざるを得ないような場合もあります。

「仮眠室で眠る」か「ソファで眠る」かという違いを想像するだけでも、職場環境の充実度合いが仕事を続けていく上でのモチベーションにいかに影響するか、お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

設備の充実や補助などにとどまらず、特に大きな病院や施設などではサークル活動を積極的に行っていたり、提携しているホテルやスポーツジムなどの割引利用制度などを提供していたりするケースもあります。

福利厚生制度に力を入れている病院や施設ほど、それをアピールポイントとして求人広告やウェブサイト等で掲載していることが多いため、転職先を探す際にぜひ注目してみることをオススメします。

 

もちろん、長く働きやすい職場を探す上で「人間関係」「職場の風通し」などこの他にも大切にしたいチェックポイントは他にも挙げられます。

しかし、これらのポイントはある程度働き始めてみないと実際のところ100%は分からないという面もあります。

その点、福利厚生制度の充実度は、実際に働き始める前から提示されている情報をもとに想像することが可能なため、職場選びのひとつの基準として重きを置いてみると良さそうです。