シングルマザーがフルタイムで働くには、ライフスタイルに合った施設や勤務形態を探す必要があります。
とくに子どもに何かあったときにスタッフ同士で理解し合える環境がベストですよね。
一般的に業務がきついと思われがちな介護職ですが、実はシングルマザーにとってメリットとなることも多々あります。
今回はシングルマザーと介護職の相性について調べてみました。
◆シングルマザーの介護職で働く人は多い
シングルマザーの場合、子供もいるため多忙な仕事は難しい…と一見思いますが、介護職は人手が足りないところが多く、求人検索をかけてみると多くの施設から求人が出てきます。
ある調査では、介護施設で働く同僚にシングルマザーがいるか?とのアンケートで8割超の方が「いる」と回答しています。
元々介護職だった方や何か手に職をつけなければと介護の勉強を始めた方など多様な方が働いています。
◆シングルマザーの方が介護職として働くメリット
シングルマザーとして介護職に就いて働くことには、多くのメリットがあります。
◎「学歴、資格、経験」を問わない
大きな特徴として、こちらが挙げられます。
これはシングルマザーだけでなく、すべての方に対して言えることですが、介護職の仕事に学歴は不問で、資格がなかったり、未経験であったりしても
働くことが可能です。そのため、仕事内容や条件を選ばなければ、比較的容易に職に就くことができます。
◎夜勤免除
小さな子どもがいるシングルマザーの方は、夜勤がどうしても難しいと思います。
未就学の子どもがいる方は「育児・介護休業法」によって夜勤を免除してもらうことが可能です。(勤続年数が1年未満の場合には相談が必要)
◎シングルマザーだからこそ採用
施設の中には「特定求職者雇用開発助成金」と言われる、母子家庭の方を雇用することで助成金を受けられる制度があるため、シングルマザーを積極的に採用するところもあります。
そのような施設では母子家庭への理解もあるため働きやすいと評判も高いようです。
◎ライフスタイルに合わせることができる
どの職場も常に人を欲しているだけに、その雇用形態は正社員だけでなく、派遣社員、契約社員、パートなど幅広いものがあります。
シングルマザーの場合は、主に子どものケアの面で勤務形態に柔軟性があることが望ましいため、パートで時間を決めて出勤する、
週○日出勤する、夜勤の無い正社員での雇用、逆に夜勤をバリバリする正社員など、自分のライフスタイルに合わせた勤務ができることは大きなメリットです。
◎キャリアアップしやすい
長年働くことによって正規雇用や資格の取得、資格取得する際の費用を施設などが補助してくれるといったメリットがあります。
◆介護福祉士の資格をシングルマザーが取るためには
自分で働く時間や日数を調整したい時は、それに合った職場を探すことも可能です。
そして、多くの介護施設では、未経験者やヘルパーなどの資格を取得したい方に対して研修を行ったり、資格取得支援として「介護職員初任者研修」を行ったりしています。
介護職員初任者介護は、習得までに約50000円程度費用はかかりますが、施設によっては施設側が費用を負担しているところもあります。
また、シングルマザーが就職をする時に活用できる「母子家庭自立支援施策」(厚生労働省が行っている取り組み)の中の、就業支援の「母子家庭自立支援給付金」を利用すれば、特定の講座で利用した上限10万円までの学費や受講料の20%が支給されるので、これらを活用して費用の負担が少なく技術を習得できます。
◆まとめ
シングルマザーとして介護職で働く人は多くいます。
介護職に就くには未経験、学歴不問、無資格でも可能であり、就職しやすい職種です。
育児中の女性が多い職場なので、子どもに何かあった時に施設やスタッフが理解してくれることが多いのもメリット。
自分のライフスタイルに合わせた施設や勤務形態を探すことができます。
介護職の資格を働きながら取得でき、長く働くことによって国家資格である介護福祉士や、上位資格を目指せるのでやりがいもアリ。
シングルマザーの場合、「母子家庭自立支援施策」の中の就業支援の「母子家庭自立支援給付金」を利用して勉学にかかる経済的負担を軽減できます。