「福祉業の資格手当はあるのかな?手当が、どのくらいの金額が貰えるの?そして、どのように資格手当を付く資格を取ればいいの?勉強内容は?」と疑問にお持ちの方は、必見です。
この記事でわかることは、介護士・看護師・保育士の福祉に特化した職業手当についてご紹介します。福祉業は、ハードワークが多い仕事です。専門の福祉経験とスキルアップにより様々な手当が付きます。
手当てが付く資格の取得方法や勉強するカリキュラム内容をまとめました。再検索して、また調べ直さなくともこの記事で詳しく説明していきます。手当が付くことにより、あなたらしい働き方ができ心が満たされた生活が送れますよ。あなたの職場での手当を確認してみましょう。
▶▶目次
1. 【介護士編】介護士の資格手当が付く4種類
介護士業界の気になる資格手当の一例額をご紹介します。あなたの給与明細には、記載がありますでしょうか。チェックしてみましょう。
✅1:初任者研修
✅2:実務者研修
✅3:介護福祉士
✅4:介護ケアマネージャー
次に気になる資格手当の金額をまとめました。相場感なので、職場や地域により差があるかもしれません。
介護士の資格手当の相場
介護士の資格手当をまとめました。あなたの給与明細には、記載はありますか。
初任者研修 | 15,000円 |
実務者研修 | 25,000円 |
介護福祉士 | 30,000円 |
社会福祉士 | 40,000円 |
介護ケアマネージャー | 10,000円 |
一言で「介護士」といえ、スキルアップが求められる4種類の資格があります。ハードな職業と言われるため、少しでも手当があると嬉しいですね。
実務経験を積み、手当が期待できる資格をご紹介します。ぜひ、チェックしてみましょう。別分野にて働いて来て、未経験のあなたでも大丈夫です。あなたは、どの資格を手に入れて資格手当を手に入れますか。どの専門知識を身に付け、やりがいのある仕事に就きましょう。まずは、資格取得方法についてご説明します。
・介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、民間資格となります。介護職が、未経験な方でも初心者向けの資格です。2013年に、介護保険法施行規則の改正でホームヘルパー2級から「介護職員初任者研修」という名に改正されました。
ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修は、どのような違いについてご説明します。ホームヘルパー2級は、訪問介護のみを目的としていました。「介護職員初任者研修」は、すべての介護職場においての知識と技術を習得貢献を目的としています。2つの違いは、目的の違いと覚えておきましょう。
では、「介護職員初任者研修」はどのように取得するの?と疑問にお持ちの方のために2つの方法で、資格が取得できることを説明します。
1:通信講座にて、最短1か月で取得ができます。入門資格のため、あなたのペースで勉強スケジュールを立てられるのがメリット。忙しくともあなた次第で、取得は可能です。何かと定時で帰れない介護職でも、仕事次第で勉強スケジュールを調整ができます。
2:通学でのカリキュラム内容は、130時間
▶カリキュラム内容
・「職務の理解」 6時間
・「介護における尊厳の保持・自立支援」 9時間
・「介護の基本」 6時間
・「介護・福祉サービスの理解と医療との連携」 9時間
・「介護におけるコミュニケーション技術」 6時間
・「老化の理解」 6時間
・「認知症の理解」 6時間
・「障がいの理解」 3時間
・「こころとからだのしくみと生活支援技術」 75時間
・「振り返り」 4時間
10科目により合計130時間となります。
次は、「介護福祉実務研修」の資格についてご紹介します。
・介護福祉士実務者研修
「介護福祉実務者研修」は、民間資格です。介護職員初任者研修の上位クラスの資格となります。介護施設の責任者として働けます。お年寄りの方が、食事中にのどを詰まらせました。たん吸引をすることができる責任があります。「介護職員初任者研修」を取得して、更に責任者を目指したいという方におすすめな資格。資格取得をするためには、通信と通学の2パターンあります。働きながら、資格を取得できるよう夜間コースもあるため問い合わせをしてみましょう。次に、通学のカリキュラム内容をご紹介します。
▶通学カリキュラム内容
「人間と社会」
・人間の尊厳と自立 5時間
・社会の理解1 5時間
・社会の理解Ⅱ 30時間
「介護」
・介護の基本Ⅰ 10時間
・介護の基本Ⅱ 20時間
・コミュニケーション技術 20時間
・生活支援技術Ⅰ 20時間
・生活支援技術Ⅱ 30時間
・介護過程Ⅰ 20時間
・介護過程Ⅱ 25時間
・介護過程Ⅲ 45時間
「こころとからだのしくみ」
・発達と老化の理解Ⅰ 10時間
・発達と老化の理解Ⅱ 20時間
・認知症の理解Ⅰ 10時間
・認知症の理解Ⅱ 20時間
・障害の理解Ⅰ 10時間
・障害の理解Ⅱ 20時間
・こころとからだのしくみⅠ 20時間
・こころとからだのしくみⅡ 60時間
「医療的ケア」
・医療的ケア 50時間
以上、450時間のカリキュラム内容となります。
種類と時間数がかなり膨大な量。命を預かる仕事なだけに、とても責任感のあるやりがいを持てます。全てのカリキュラムを勉強し終えれば、資格介護福祉士実務者研修が取得。
次に、介護福祉士をご紹介します。
・介護福祉士
「介護福祉士」は、国家資格となります。資格の難易度は、高めの傾向にあります。資格を取得する方法は、3つあります。
・実務経験を3年以上、実務者研修を受けた後に受験
・福祉系高校を卒業後に受験
・養成施設卒業後に受験
他の資格と比較すると、やや難易度は高めな傾向にあります。国家資格なため、受験日など決まります。では、実際に気になる取得方法をチェックしていきましょう。
資格取得方法
①介護職の実務経験を3年以上で、実務者研修を受けた後に受験します。
未経験の方は、以下の方法で望むことができます。
②福祉系高校を卒業後に受験します。
③養成施設卒業後に受験します。
▶福祉系や養成施設学校にてのカリキュラム内容
・人間と社会 30時間
・人間の尊厳と自立 30時間以上
・人間関係とコミュニケーション 30時間以上
・社会の理解 60時間以上
・人間と社会に関する選択科目
「介護」
・介護の基本 180時間
・コミュニケーション技術 60時間
・生活支援技術 300時間
・介護過程 150時間
・介護総合演習 120時間
・介護実習 450時間
「こころとからだのしくみ」
・発達と老化の理解 60時間
・認知症の理解 60時間
・障害の理解 60時間
・こころとからだのしくみ 120時間
「医療的ケア」
・医療的ケア 50時間
合計、1610時間となります。
次は、ケアマネージャー(介護支援員)についての資格取得をご紹介します。
・ケアマネージャー(介護支援員)
ケアマネージャーは、介護士の中でも難易度が高い資格です。しかし、ケアマネージャー資格は、仕事と介護の両立支援カリキュラムが組まれています。
両立支援を考えられているため、無理なく仕事と勉強が両立が可能。ケアマネージャーが、就労している場合の支援の方法について習得し、ケアマネジメント業務の実践に結びつけることが目的となります。
参照:厚労省 https://www.mhlw.go.jp/content/000753940.pdf
資格取得方法
介護保険を受けられるようにしたのが、ケアマネージャーです。ケアマネージャ―は、通信講座にて受験することが可能となります。新しい受験資格は、2つの条件があります。
➀ 国家資格 通算5年以上かつ900日以上従事する者
② 施設等での相談支援業務に通算5年かつ900日以上従事する者
▶カリキュラム内容
「介護支援分野」
・介護保険制度の基礎知識
・要介護認定等の基礎知識
・居宅・施設サービス計画の基礎知識
「保健医療福祉サービス分野」
・保健医療サービスの知識等
・福祉サービスの知識
介護士業は、4つの資格に分かれそれぞれ資格手当が受け取りが可能。
求人により、資格を支援してくれる施設もあります。再就職を考えているあなたは、ぜひ手厚い資格を取りましょう。手当が、潤っていると職場環境も良好な環境といえますよ。ぜひ、介護職手当がついている求人を狙いましょう。
そして、「まだ資格手当がない。」という方でも安心してください。スキルアップを目指して、資格手当を狙っていきましょう。
次に、看護師編のお得な手当をご紹介します。看護師もハードワークです。命を預かる大事な仕事なため、手当が充実していることがいいですね。では、さっそくいってみましょう。
参照:介護求人ネット https://kyujin-kaigo.net/media/kaigo-jobs/skills/#i
あなたの職場は、資格手当により給与が大きく差が出てきます。あなたの給与明細は、いかがでしょうか。次に、看護師編をご紹介します。チェックしてみましょう。
2【看護師編】看護師処遇改善について
看護師の処遇改善の目的は、人材確保の促進です。コロナ医療で一定の役割を担う医療機関に勤務する看護職員が対象となります。 病院等や看護を受ける者に、高度な専門知識と技能を有する看護師を確保。国民の保健医療を向上することを目標としています。
看護師の資格手当は、基本的には基本給の中に含まれているのが現状。勤続年数や職務により変動しますが、基本給とは別に役職手当が付く人も。
対象となる方は、看護部長、看護師長、主任。看護師役職手当の金額は、数千円からとなります。では、次章で看護師編の資格をご紹介します。
参照:日本看護協会 https://nintei.nurse.or.jp/nursing/qualification/cn
気になる看護師の資格手当の相場
気になる看護師の資格手当事情は、いかがなのでしょうか。
「認定看護師」の手当は、3,000円から5,000円
「専門看護師」の手当は、10,000円
「呼吸療法認定士」の手当は、3,000円から10,000円と幅があります。
資格により、手当金額も異なります。あくまでも目安となるため、給与明細書にて確認してみましょう。もし、仮に手当がついていない場合は、職場の上司に確認してください。
看護師資格手当が付く3種類の資格取得方法とは
看護師資格手当が付く看護師の種類は、3つあります。それぞれどのように資格を取得するのか解説していきます。
・認定看護師
・専門看護師
・呼吸療法認定士
【認定看護師】とは
認定看護師とは、ベテラン技術と知識をもった看護師のことです。臨床現場において、とても貴重な存在の認定看護師です。具体的には、がんなどの21部門において専門知識を必要とする場面で活躍できます。命の危機と隣り合わせの認定看護師は、とても貴重な存在です。
では、どのようにしたら認定看護師になれるのでしょうか。
認定看護師になるには、看護師実務が5年以上(認定看護分野3年以上含む)、認定看護師教育機関では1年以内に800時間程度の教育を受けることが必要となります。条件とカリキュラム内容をご説明します。
認定看護師になるには
1:看護師免許を持っていること
2:看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
3:認定看護師教育機関(課程)修了(6ヶ月・380時間以上)
4:認定審査(筆記試験)
5:認定看護師認定証交付・登録
看護師として就業する前に大学院へ通学していない場合は、今の職場を休職もしくは退職して大学院へ通学する必要があります。奨学金制度があるため、経済的に余裕がない方でも安心。
▶認定看護師カリキュラム内容
医療安全学:医療倫理 15時間
医療安全学:医療安全管理 15時間
医療安全学:看護管理 15時間
チーム医療論 15時間
相談 15時間
特定行為実践 15時間
臨床薬理学 15時間
臨床薬理学:薬物動態 15時間
臨床薬理学:薬物治療・管理 30時間
臨床病態生理学 40時間
臨床推論 45時間
臨床推論 15時間
フィジカルアセスメント:基礎 30時間
フィジカルアセスメント:応用 30時間
疾病・臨床病態概論 40時間
疾病・臨床病態概論:状況別 15時間
指導 15時間
以上、カリキュラム合計時間は、380時間です。
参照:認定看護師教育基準カリキュラム共通科目
https://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2022/03/A_kyoutuukamoku_202203.pdf
【専門看護師】とは
特定の専門看護分野で高い効率知識と技術を高め看護を実践できることを言います。
専門を重視している専門看護になるには、どのように取得するのでしょうか。
専門看護師の専門分野
専門看護師は、「調整」「倫理調整」「研究」をメインとした業務を行います。
がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族看護、在宅看護、遺伝看護、災害看護
専門看護師を受験する方法とは
「専門看護師」受験の条件
1)日本国の看護師免許を有すること。
2)看護系大学院修士課程修了者で、日本看護協会系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位 (総計26単位または38単位)を取得していること。
3)実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上が専門看護分野の実務研修であること。
※ 2)にもありますが、専門看護師になるには大学院に2年間通うことが必須条件となっています。
▶専門看護師の試験カリキュラム内容
1看護教育論
2看護管理論
3看護理論
4看護研究
5コンサルテーション論
6看護倫理
7看護政策論
次に、「呼吸療法認定士」についてご紹介します。
呼吸療法認定士
「呼吸療法認定士」認定士とは、「特定非営利活動法人日本胸部外科学会」「一般社団法人日本呼吸器学会」「公益社団法人日本麻酔科学会」が合同で創設した認定資格です。主に、重症患者に、呼吸療法の指導を行うことを目的としています。看護の仕事において、とても重要な役割を担う仕事となります。重要な「呼吸療法認定士」になるためには、どのような手順で資格が取れるのでしょうか。
「呼吸療法認定士」になるための4ステップ
ステップ① 学会や講習会に出席し、点数12.5点以上を取得&実務経験を積む
ステップ② 認定講習会・認定試験の申し込み
ステップ③ 認定講習会を受講する
ステップ④ 呼吸療法認定士認定試験を受験する
▶講習会のカリキュラム内容
・呼吸療法総論
・呼吸管理に必要な解剖
・呼吸管理に必要な生理
・血液ガスの解釈
・呼吸機能とその検査法
・呼吸不全の病態と管理
・薬物療法
・呼吸リハビリテーション
・吸入療法
・酸素療法
・人工呼吸療法の基本構造と保守及び医療ガス
・気道確保と気道管理
・人工呼吸とその対応・離脱
・NPPVとその管理法
・開胸・開腹手術後の配合併症
・新生児・乳幼児の呼吸管理
・人工呼吸中のモニタ
・呼吸不全における全身管理
・人工呼吸中の集中管理
・在宅人工呼吸
資格が取得できたら、5年ごとの更新が必要となります。
次に、【保育士編】保育士業の資格手当をご紹介します。ぜひ、チェックしてみましょう。
【保育士編】保育士業の手当3種類
まず、保育士免許は、国家資格です。児童福祉法によると、「保育士とは、保育士の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。(児童福祉法第18条の4)」
保育士手当の目的は、社会問題である潜在保育士や待機児童問題を少しでも負担を軽くするためとしています。手当の種類は、3つあります。あなたが支給対象なのかチェックしてみましょう。
・保育園から支給される手当
・国からの支給される手当は、保育士処遇改善賃金
・地域手当
保育園から支給される「保育士手当」
保育園から支給される手当は、資格手当があります。基本給に含まれることもあります。別の場合は、5,000円から15,000円相当付きます。差が出てくるので再就職活動をしている方は、求人をチェックしてみましょう。
保育士は、正規職員で働くと役職手当もあります。対象となるのは、園長・主任・副主任などの役職の方です。そして、近年新しく専門リーダーや職務分野別リーダーなどの役職が増えました。長年にかけて、キャリアアップを目指す保育士さんが期待できます。長く働いていける環境になるには、やはり手当が充実していることが大切ですね。
1年間通して、保育園は行事があります。行事前は、通常保育終了後に残業。サービス残業ではなく、しっかりと手当がつくのかぜひ確認してください。残業が続いて環境面がしんどくなったら求人を見て転職を考えてみてはいかがでしょうか。
国から支給される手当「保育士処遇改善賃金」
国から支給される手当は、処遇改善加算です。
保育園を通して支給される手当なため、保育園により差が出来る可能性があります。あなたの働く勤続年数により期待できます。国から保育園に支給されるのかは、園長先生に確認してみましょう。
「地域手当」
他の地域への就職が決まったら、負担になる家賃。保育士宿舎借り上げ制度があります。
全額免除になるのか、一部負担になるのかは自治体に異なります。保育士が、見知らぬ土地での就職でも安心して働ける環境が整っていますね。気になる上限補助額は、月額一人82,000円です。求人チェックしてみましょう。求人は保育園ではなく、病院や託児所などに努めると資格手当が付く可能性があります。保育園のみならず、条件を広げて探してみることをおすすめします。
参考:保育士宿舎借り上げ支援事業
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/taikijido/pdf/h29yosan_sankou2.pdf
参考:厚労省
https://www.mhlw.go.jp/hoiku-hellomirai/shikaku/
保育士資格の取得方法
「資格取得するには、どうしたらいいの?」と疑問をお持ちの方にご説明します。保育士の資格を取るための2つの方法が、あります。
1:厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」で、2年所属し卒業することが求められます。
2:年2回実施される保育士試験を受験し、合格する方法。
受験科目は、9種類の学科で、3年間の有効期限があります。
9種類の試験カリキュラム内容
・保育原理
・子供の保健
・食と栄養
・保育実習理論
・保育の心理学
・子供家庭福祉
・社会福祉
・教育原理
・社会的養護
筆記試験に合格したら、実技試験があります。実技試験は、言語・絵画・音楽の3分野から2分野を選択します。
まとめ:福祉業に転職するなら、上手く職業手当を活用しよう!
いかがでしたでしょうか。今、注目されている福祉業界は、職業資格手当があります。
そして、介護士・看護師・保育士は様々な資格手当が支給されます。深く学べ再就職先での率先力として活躍できるでしょう。未経験でも専門知識を学び、経験を積むことで更にスキルアップが期待できますよ。
手当があると、気持ちに余裕ができます。あなたらしい働き方ができ、心が満たされる生活を送ることができ笑顔が増えます。ぜひ、あなたでも気がついていない未知の世界へ飛び込んでみましょう。