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世間一般にいわれている『看護師』ですが、実際には2種類あります。
「正看護師」と「准看護師」です。いったいこの二つの資格にはどんな違いがあるのでしょうか?
4つのポイントに絞って解説していきます。
➀免許の交付元が異なる
正看護師は、「厚生労働大臣」から免許を受けます。それに対して准看護師は「都道府県知事」の免許を受けます。正看護師は国家資格ということもあり、免許取得までのハードルも高くなります。
②必要学歴に差がある
准看護師の資格取得のためには、准看学校で修業する必要がありますが、入学要件は中学卒業以上の学歴です。それに対して正看護師は、大学もしくは短大の看護学科、または3年制の看護学校を卒業する必要があるため、高校卒業が入学要件となります。
③看護業務を行うときに指示を受けるかどうか
「保健婦助産婦看護婦法」第一章第六条には「『准看護師』とは……医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて」療養上の世話又は診療の補助を行うものと定められています。つまり、それらの行為を患者に行う際、准看護師は医師・歯科医師・看護師の指示を受けなければなりません。
④業務内容の違い
結論から述べると、看護師と准看護師の業務範囲はほぼ変わりません。したがって、看護師が毎日行う業務は、准看護師でも行えます。例えば、点滴の作成と投与、採血や点滴路の確保、配薬、手術や処置の補助、カルテ入力業務など、正看同様に行うことができます。
しかし、前述のとおり准看護師は医師等の指示を受ける必要があるため、自らの判断による看護業務はできません。またそのことを踏まえると、他の看護師に指示を出すこともできません。あくまでも指示を受ける側だからです。管理職への昇進や看護計画の立案もできないことになります。
業務内容は正看、准看ともにほぼ変わりません。しかし、自己判断をしてもよいか、また指示を出してもよいかという点で差異があります。また、准看護師は管理職に就くことが難しいなど制約があります。キャリアアップを考えておられる方は、正看護師を目指してみるのはいかがでしょうか?
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