介護福祉業界の転職 職種別面接術【介護の仕事編】
2022.09.05掲載
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介護・保育・看護の職種別に、経験があるからこそ今いちど押さえておきたい面接術をご紹介していく本シリーズ。

全職種に共通する心づもりに触れた前回の「導入編」に続き、今回は介護の仕事に特化した面接術をご紹介します。

 

自身の「ありのまま」のスキルを伝える 

 

新卒とは異なり、同じ介護業界内での転職となると、ある程度の実務経験があるとみなされます。採用後は即戦力としてすぐに力を発揮することが期待されるため、面接時にあらかじめどのようなスキルがあるのかを具体的に確認されることが多いようです。

 

資格を取得している場合は、もちろん採用側もスキルのイメージをある程度つけることが可能ですが、やはり実務の経験を具体的に確かめておきたいという狙いがありそうです。

身体介護全般や生活援助業務などだけでなく、事業所や施設の種類・規模によっては行事やレクリエーションの運営に携わっていたかなど、多方面にわたって質問される場合もあるようです。

 

ここで忘れずにいたいのが、「ありのまま」を伝えることです。

転職であることから、誰もが「それなりのスキルや経験があると思われたい」と無意識に身構えてしまうものです。

しかし、採用後に自身のスキルに見合った業務を的確に割り振ってもらえるためにも、あえて自分を良く見せようと大げさに伝える必要は全くありません。

実際に行っていたことをあくまで具体的に分かりやすく伝えることが大切です。

 

たとえ自分が年次の割に経験に乏しいと感じていても、決して不安になる必要もありません。また、かえって自分を卑下するようなコメントをするのは逆効果です。

その代わりに、「まだ○○は担当したことがありませんが、今後機会を頂けるなら〇〇にも挑戦していきたいとも思っています。」と、あくまで前向きに伝えることをおすすめします。

その際、自身の今後の資格取得やキャリアアップの展望などと絡めてコメントすることができればさらにポジティブな印象を与えることができるでしょう。

 

 

自分が「大切にしていること」を簡潔に伝える

 

 

「介護の仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?」ということも、介護業界内での転職だからこそ聞かれる質問です。

少々答えにくいように感じる質問ですが、「介助などを行う上での具体的な行動面」や「利用者へ寄り添う気持ちなどの情緒的な面」など、人によりかなり回答に個性が出るのではないでしょうか。

だからこそ、採用側としては転職希望者の仕事観や人となり、理念や事業方針にマッチしていそうかなどということを見極めるという狙いがあるようです。

 

今まで仕事を行う中でぼんやりと頭の中に思いや考えがあったとしても、いざそれを相手に分かりやすい言葉で伝えようとすると咄嗟には上手くいかないものです。

また、あまりに抽象的に答えてしまっては、結局のところ何を言いたかったのか自分でも分からなくなってしまうということにもなり兼ねません。

そのため、可能であれば何か具体的なエピソードも交えながら、1つ簡潔に伝えるように意識することをおすすめします。

日々の業務に手いっぱいで、今まで特にそんなことを意識したことすらなかった、という人はこの機会に考えてみることも決して無駄にはならないはずです。

面接の前に、事前に自分の言葉で書き出して整理しておくと安心ですね。

 

例えば、「仕事を始めて間もない頃は、介護士は『こうあるべきだ』という気持ちが強く、今思えば独りよがりの介助を行っていました。しかし、様々な利用者と接する内に、人それぞれ置かれている状況も何もかもが異なることを実感し、利用者やそのご家族の求めていることや気持ちに寄り添えているか、常に意識することが大切だと思うようになりました。」などというように、ある意味ありきたりな表現になってしまっても構いません。

簡潔に、かつ正直に気持ちを表現すれば、誠実さや熱意は必ず採用側に伝わるはずです。

まとめ

 

介護の仕事ならではの「押さえておきたい面接術」をご紹介しました。

引き続き次回は、保育の仕事に特化した面接術をご紹介する予定です。