多くの人は、人前で話すことや企画をすることに慣れてはいません。海外では、子どもの頃からディベートなどで人前で話したり、自分の意見を述べたりという訓練をしています。しかし、日本の場合、多くの学校でディベートなどを取り入れていません。
子どもの頃から大人になるまで、ほとんどの人は経験がないわけです。経験がないものを、いきなり上手にできる人はほとんどいないでしょう。慣れないものを行う時、人はかなりの負担に感じます。まずは、方法を知ることや訓練が必要なのです。
このことを踏まえ、介護施設における「レクリエーション」について考えてみましょう。
「人前で話すのが苦手」を乗り越えるには、どうしたらいいのか?
レクリエーションは、なぜ必要なのでしょうか? そこのところを、考え直して見てください。そうすることで必ずレクリエーションを行う目的が見えてくるはずです。レクリエーションの目的とは「利用者さんが楽しみながら、頭や身体を使うこと」で大切なケアの一環です。
もっとシンプルに、「必要最低限のことをしよう!」と考えれば、少しは気がラクにならないでしょうか?人前で話すのが苦手でも、利用者さんが楽しんで頭や身体が使えれば、どんな方法でも構いません。自分も一緒になって楽しみましょう。
「レクリエーションを進行するのが負担でしんどい」という場合はどうしたらいいのか?
周りの手を借りたい所ですが、同僚には、なかなか頼めないのが現状でしょう。では、近隣の趣味サークルやボランティアの方々なら、どうでしょうか?そういった方々にお願いをして、日頃の成果を発表してもらったり、教えて頂いたりするのも良いのではないでしょうか。
それから、介護スタッフの頑張りが利用者さんを元気にするという側面もあります。一生懸命さは、それ自体がレクリエーションです。
「レクリエーションのネタ切れで困っている」場合はどうしたらいいのか?
ネタ探しは、日頃から情報を集めておくとラクになります。ネタは、実は日常に転がっています。最初は、自分に興味があることで構いません。気になったことをメモに残しておくことをオススメします。
その場合、必ずしもレクリエーションのことだけでなくても構いませんので、気になったことや耳にしたキーワードをメモしておきましょう。
「レクリエーションを学びたい」場合は?
「レクリエーション介護士」という民間資格があります。現場の声を反映したレクリエーションに関する内容の資格です。
「どうしても、レクリエーションが苦手なので仕事を辞めたい!」という場合には?
レクリエーションの負担がないか、少ないであろう「特別養護老人ホーム」や「病院」に転職することを考えてみても良いでしょう。